見えないものを信じる力
私たちはキリスト教の学校です。聖書の教えを土台として人格形成を図ります。
聖書の教えとは、「隣人を自分のように愛する」ことです。
子どもたちの学校生活の土台となるのは毎日の礼拝です。一人ひとりが静かな心で神さまと向き合う時間の中で、聖書の言葉が真理の種として蒔かれ、子どもたちの心の奥に深く根を下ろしていきます。見えないけれども最も大切なものに気づいていきます。一番大切なものは目には見えないものなのです。見えないけれども大切なものを想う力、遠くて会えない隣人を心配する心、瞳の奥でその姿を思い描く「想像力」こそが聖書の問いかける愛なのです。
私は宿泊行事で必ず子どもたちに言います。心配する相手を作って帰ってきなさい。心配する人ができたなら、その旅は素晴らしいものになる。
心配するっていうのは、その場にいない人に対して、大丈夫かな、と心に想うこと。こんなことあんなことおきていないだろうかと、想像するからこそ心配なのです。
私たちはこの想像力を育むために様々な体験を通して学びを進めています。
多くの出会いや体験は想像力を高めます。だからいろいろ視野を広げるためにいろいろなことをしましょう。たくさん映画を見ましょう。本を読みましょう。美しい絵を見ましょう。素晴らしい音楽を聴きましょう。感情移入して涙を流しましょう。心のイマジネーションがどんどん大きくなります。
横須賀学院小学校は自己愛から隣人愛へと子どもたちの心を育み、醸成させて6年間かけて心豊かな人間性を育んでいく学校です。
横須賀学院小学校 校長 山口 旬