こども哲学
本校では、1年生から4年生まで、毎月「こども哲学」の時間を設けています。
正解のない問いについて、小グループに分かれ、考える時間です。今、この時代にあって、「問い」を立てることに夢中になるこの時間の意義は大きいと考えます。
「あそびについて」「学校のなぜ」「気持ちってどうやったら伝わるの?」…、テーマは多岐にわたっています。「宇宙に終わりはある?」という問いに「名前があるものは、終わるものなんだ。宇宙だって名前だから、宇宙だって終わるんだよ。」と答えた4年生。ジョン・ケージの『4分33秒』(沈黙の曲と言われます)の動画をみた後で音楽について語り合う中で、「地震だって津波だって、地球の音楽なんだ。」と言った2年生。自分の気持ちを語る時、子どもたちは本当に生き生きとしています。私たちにとっては、子どもたちの中にどれだけ豊かに言葉があふれているかを知ることができますし、子どもたちにとっても自分の内面を表現することができる大好きな時間です。
自分の意見を言葉にすること、人の意見を聞くこと、小学校の段階から当たり前にそんな時間を積み重ねていくことが、子どもたちの学びを確かで豊かなものとしています。