3年生が5月終わりころより卵から育てていたカイコは、夏休み前からまゆをつくり始めました。
そして9月上旬、全員のカイコがまゆを作り終えた段階で、まゆから糸をとる体験をしました。
まず、カイコのまゆを煮て、周りの余分な糸をとります。余分な糸が取れたら、まゆをつくる1本の糸の端をさがします。
その「端」を見つけたら、厚紙に巻き付けていきます。
あとは、とにかくまき続けるだけです。




端をさがすことに苦労している子も多かったですが、全員うまく見つけ、そこからは、糸が切れないように集中してまきつけていました。最初はただの糸のようにも見えますが、まき続けていると色々なことに気づいてきます。
「さわるとさらさらしていた」「水をはじいていた」「キラキラかがやいていた」「中からさなぎが出てきた。」
など、様々な発見をすることができました。
1つのまゆの糸の長さは1000m前後になるので、とても時間がかかりますが、「終わらないー」と言いながらも、楽しそうに最後までよく頑張っていました。


同じ衣類を作る材料として、植物の「綿」も育てました。糸取りまでできませんでしたが、綿のフワフワした手触りと絹のツルツルした手ざわりのちがいにも気づき、用途によって使い分ける学習も行いました。