静岡県浜松市天竜区にある「フォレストテクニック」の吉良達さんをお招きして、林業の特別授業を行いました。
林業がほとんど営まれていない横須賀では、木に直接触れること自体あまりありません。はじめに教室で日本の林業の現状や海外との比較、作業の機械化やICT化と今後の展望など話を伺いました。特に一台の機械で伐採から枝払い、カットまでこなす作業の映像を見て、それまでイメージしていた林業との違いにみんな驚いていました。
外で行われた実演は、道具だけでなく身に付けるものまで含めた安全管理について話を伺い、チェーンソーでの伐採の様子を実演していただきました。吉良さんが軽々と動かす丸太を一人ひとり持ち上げてみて、その重さにびっくり。また軽々と扱うチェーンソーも、持つだけで精一杯の重さであることにびっくり。
天竜はスギやヒノキが有名ですが、チェーンソーで切るたびに感じるヒノキの香り、切る方向によって変わるおがくずの感触など、普段なかなか感じられない感覚を体験できました。
吉良さんは20年以上前から、本校の教育にご理解いただき、毎年大きなトラックに天竜の丸太を積んで来校してくださっています。森林大国である日本ですが国産材の利用率が低く、課題も多いそうです。今の子どもたちが社会で活躍する時代に、幅広い視野と確かな知識を持って考えられるよう、本校は引き続きこのような「実体験」の場を大切にしていきます。