横須賀学院の地は、創立前は軍の基地がありました。さらにその前には横須賀造船所があり、それは江戸時代末期のペリー来航から始まる日本の開国と近代化の中で計画されたものです。横須賀は日本の近代化の始まりの地であると同時に、歴史の分岐点となる出来事の場所でもあります。そこで本校の社会科では、学校の歴史から横須賀の歴史まで特に深く扱い学んでいます。
今回、ペリー来航後すぐに建設された浦賀造船所内にある浦賀ドックを見学することができました。このドックは通常は公開されていませんが、2003年まで使用された世界に4つしか残っていない煉瓦積みのドライドックで、とても貴重なものです。また浦賀には江戸時代に建てられ200年以上に渡り使われた灯台である「燈明堂」、近くの観音崎には横須賀造船所建設に伴い大型船の運航増を見込んで建設された日本で初めての洋式灯台である「観音埼灯台」が建てられました。今回はこの二つの灯台を会場から眺める今昔灯台クルーズも行うことができました。
高学年児童が見学する日はあいにくの天候で、観音埼灯台近くまで行くことはできませんでしたが、参加した子どもたちはドックの大きさに驚き、歴史を肌で感じていました。またなかなか乗る機会のない船旅に、潮風を浴びながら歓声を上げていました。
今回の見学は、11月〜12月に浦賀地区で行われているMEGURU Projectにあわせて、イベントを中心的に運営されている株式会社トライアングルの皆さまからのお誘いで実現しました。どうもありがとうございました。
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